スラムドッグ$ミリオネア

スラムドッグ$ミリオネア
監督:ダニー・ボイル
★★★★


いきなり言うのもなんですが・・・解かれたと思っていた残業規制がまだ存続していて、知らぬうちにフルスロットルで仕事していた事を医者や会社の人事部に咎められてしまい・・・再び残業規制下に置かれてしまいましたちょむです。こんばんわ。


それで若干モチベーションが落ちつつあり・・・かつ木曜の夜からひどく体調を崩してしまい、この週末どうすんべや、という感じではありましたが。
珍しく面白そうな洋画が目白押しになったので、とりあえず一発目はスラムドッグ行ってみました。



結論からいうとですね、かなりよかったです。
「ダニーボイルがインド映画ぁ?」とか最初は斜に構えてたとこもありましたけど、なかなかしっかりしたエンターテイメントになってましたよ。これってインド映画で一番大事なとこだしね。



これはたぶん「社会派」としては捉えない方がいいですね。
あくまで、たまたま題材がスラムだったというだけで、「インドのスラム街の現実」というのはあまり映画の主題にはなってない気がしました。
スラム街に生きる兄弟と女性。あくまでも主眼が置かれているのは3人の物語であって。
だからあまり小難しいことを考えずに、エンターテイメントとして楽しむのが正しい姿勢のような気がします。



スラム街の子供の現実という意味では「シティ・オブ・ゴッド」の方がはるかに迫力あるし辛辣です。
個人的にはこれが大好きな映画なので、最初は比較しちゃって「弱いなあスラムドッグ」とか思ったんですけど、これはエンターテイメントだ、と思ったらそんなこと考えないようになりました。
「シティ〜」はブラジルだし、今回はインドなんでそもそものスラムに蔓延る問題点が根本的に違うんだけども*1



そういう見方もあれば、「お、ダニー・ボイル!」と思わせる、お得意の疾走シーンもしっかりあります。
トレスポ好きも、ある程度は楽しめる内容にはなってるんじゃないかなあ。



それにしても、どっかで言われてたように、映画大国インドではなく、イギリスの監督に撮られたっていうのは、どうなんだろうなあという感じですね。インド映画よく見てないからよく知らんけど。



とりあえず、この映画は普通にオススメできる内容でした。

*1:両スラムの一番の違いは、映画にも出るけどインドのスラムは宗教という観点がでてきてしまうこと。やっぱり宗教というのが一番厄介な問題なのかもしれない、人間にとって。