ドクショの秋。

唐突ですが、自分はけっこう、読書に対してコンプレックスが強いです。
読みはするけれど、自分の中に強く学びを残せている実感があまり湧いてないのです。
音楽を聴くとかなり心が揺れ動くタイプではあるので、それに比べたら余計、ね。


自分の職業は、聞こえは悪いけど、いかに虚勢をはるかというのもとても大事です。
その虚勢の元になるのは、先人の知恵。
先人の知恵を最も効率よく拝借できるのは、やっぱり読書なわけです。


ここ最近の読書法ブーム。
ものすごいです。本屋にいけば「1日1冊読めるようになる!」とか「速読!速読!」なんて、そんなうたい文句がズラッと並んでる。


今のところ読書法を自分の中に確立できたわけではないけれど、ひとつよく意識できたこととしては、「目的にあわせた読書法ができているか?」ってことです。


フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

この本では、目的にあわせた読書法を「狩猟採集型読書」と「農耕型読書」に分けてます。
ビジネスに必要なヒントや知識を採集するように、目的に必要最低限な内容抽出をするのが前者、自分自身の経験値やビジネス力そのものを底上げするするために、読書する事自体を目的にするのが後者。
(あ、ここではあくまでビジネス書が中心の話ね)


・今、この本は何のために読んでいるのか?
・本から何かの知識を得たいのか?
・本を読み解くことに価値があるのか?


この問いを行った上で、どうやってその本と対峙するかの姿勢を明確にする。
当たり前といえば当たり前だけど、どんな本もつらつらーっと流してしまっていた事にあらためて気づかされました。


ちなみに自分は本を読むスピードも相当遅いと思います。
この本のトレーニングを行って速くしたいなとも思ってるんだけど、目が疲れる。。。


この本では、さらに細かく読書の方法を種類別にしています。
速読・・・あらかじめ自分が知りたがっていることが分かっている人が、それを手に入れるための手段。読むことではない。
何のためにその情報が必要かの目的を決め、取りたい情報と捨てる情報をすばやく判断する。
通読レベル1・・・全体をざっと通して呼んでいって、読書を楽しんだり、必要な知識を得ながら大枠をつかむことが目的。
通読レベル2・・・論理的思考力を身につけ、自分の考えをより深めていくことを目的に、線を引いたり、メモをとったりしながら読んでいく。
熟読・・・限定されたある分野について、かなり深い知識を得ることが目的。自分の専門分野や興味のある分野の本を、全部読まなくてもいいから必要なところだけ、リファレンスを参照しながら読む。
重読・・・自分の考えを高めることが目的。意味だけでなく意識を得るために、同じ本を繰り返し読む。


なるほど、と思いました。
自分の状況や本の内容によって、読書法を使い分けるというのはたしかに大事だと思いましたわ。


速く読む・たくさん読むだけじゃダメ。
頭のよい読み方をしていかないとね。


本を読みましょう。