工夫と努力、情報。

ひさしぶりにビジネスな装い(といってもカジュアルだけど)をして外出しました。



とあるIT業界のイベントに行ってきたのです。



↑憎いくらい愛おしい青空。なのにビジネスモード。




以前携わってたクライアントのCIOの方が講演を行うというのがあり、まあリハビリも兼ねて行って来たわけですよ(自分がメインで携わっているソリューションの最新動向が気になるというのもあったけどね)。



その方の講演を聞いて思ったことがひとつ。



その方は、IT部門のパートナーを選定する際に求めた事として、「IT技術の進歩と環境変化の加速に、自社のリソースだけでは対応し切れないので、外部の人に助けてもらいたい」とおっしゃいました。



ひっかかりました。
イヤ別にうちの会社がこれをやってないってわけじゃないんですよ。
やってないわけじゃないんだけど、こういう事を思っている方達を助けることって、どんどんどんどんタイヘンになってきてるんじゃないかと。



このご時勢、情報タレ流し時代です。
いろんな人が、いろんな方法を使って欲しい情報を手に入れられる時代。
IT技術の進歩と環境変化の加速」に関して知りたいことなんて、このイベントに来たり、ネットでいろいろ調べればできることなんですよ。



そう言うと、「知識だけ与えたってしょうがない。その知識の上で、相手が喜ぶような具体的な施策を考えることで、我々のウマミが発生するんだ」って言う人が出てくるでしょう。
んなこたわかってんですよ。



でもね、その知識が明らかに自分より劣っているような相手から、具体的な施策についていろいろ言われて、いい気分になる人がいますかね?



このご時勢、情報は工夫と努力でいくらでも手に入れられる時代です。
工夫と努力をいかにするか、その力の前ではクライアントだろうがベンダーだろうが何だろうが関係ありません。
もちろん、立場というものを武器に手に入れられる極めてデリケートな情報を使って優位に立てる場合もありますけど。
工夫と努力の方法だって、本屋に行けば勝間和代さんがいっぱい教えてくれます。



自分より工夫や努力をして情報をつかんでいる相手から、果たして自信もってお金とれますかね?
我々は、いろんな理論武装をしなきゃいけない事は自明だけど、理論武装する土俵に立つ前にやる事いっぱいあるんじゃないでしょうかね?



知ってるべき事を知らない。相手からすれば、それはとっても恥ずかしいことなんじゃないですかね。
そして知ってるべき事が何かを決めるのは、自分じゃないんです。



そんな事を、青空の下で思いました。



もうちょっとで、仕事復帰します。