20世紀少年


ふんがー。やっぱり邦画ばっかりになってる。洋画ガンガレ


というわけで話題の"超大作"なわけですが。


20世紀少年


監督:堤幸彦
原作:浦沢直樹
脚本:福田靖長崎尚志浦沢直樹、渡部雄介
音楽:白井良明
出演:唐沢寿明豊川悦司常盤貴子香川照之



人類は“ぜっこう”されるのか?衝撃の第1章!

圧倒的な売り上げを記録するだけでなく、数々の漫画賞にも輝いた浦沢直樹の大ヒットコミックが、全3部構成で映画化。人類を破滅の危機へと向かわせる“よげんの書”には何が書かれているのか?そして、都市を襲う黒い影の正体とは?唐沢寿明豊川悦司常盤貴子ら豪華な出演陣が入り乱れる息もつかせぬ壮大な群像劇がついに幕を開ける!


原作、終盤おいおいとか思いつつも好きです。
脚本は、2時間強の枠に入れるにしてはうまくまとまっていたと思いますし(あれ、あのシーンなくていいの?っていうのが2箇所ありましたけど)、もともと映像化なんてまったく合わない題材なのによく構成できたな、と思います。
役者も良かったと思います。


でもなんなんでしょう。心の中に残ったシーンがひとつもないんです。
印象的なカットとかひとつもありません。


堤幸彦という人がつくるエイゾウをひとつも見たことがないのですが、こういったシリアス調の映画ってどうつくってるんでしょう?


とにかく各エピソードが淡々。伏線を残すための手法がベタベタな視覚効果ばっかり。
目で見るだけの鑑賞になってしまってた気がします。


題材がおそろしく複雑でいろんなところを省略/消化せざるをえないのであれば、大事に扱うシーンをもっとちゃんと入れた方がいいんじゃないかと思いました。"豪華絢爛"で終わっちゃったら何にも記憶に残らない大量消費のハリウッド映画となんらかわらないじゃないか。


意外と奮闘するかなー、原作はなんだかんだでよく読んでたのでがんばってほしいなーとか思ってただけに、至極残念無念。
さらに複雑かつメッチャクチャになってく次章以降で挽回?できるんでしょうか。


※あと音楽が死ぬほどショボイ。どうした白井良明