本当に歓迎される「南の島暮らし」とは

ファームウェアがUpdateされたiPhone、電池のもちがよくなったのはいいんだけど、Safariの落ち具合が激しくなった気がするんですけど。。。


とまあ、そんな話はどうでもいいんですけど。


近所の古本屋で、何気なく手に取った本です。

南の島のたったひとりの会計士

南の島のたったひとりの会計士

生まれ故郷の南の島・奄美大島公認会計士の彼が帰ってきた。
上場企業がまったくないこの島で、会計や経理の考え方を普及させ、地方経済を活性化させようと一念発起してのこと。
しかし、帳簿すらつけたことのない人たちあいてに孤軍奮闘の日々が続く。
そんなある日、公認会計士のキャリアを揺るがすような大事件が勃発。

※著者について
1962年鹿児島県奄美大島生まれ。
公認会計士・税理士・経営コンサルタント
金久中学校卒業まで島で育ち、高校は本土鹿児島市内の錦江湾高校に進学。慶応義塾大学経済学部卒業。
公認会計士2次試験合格後、朝日監査法人福岡事務所入所。
4年後、故郷奄美大島で独立。屋宮公認会計士・税理士事務所開業。
2浪2留、果ては大学在学中に電車に轢かれる。
独立後にアルコール依存症になるも克服などその人生は波乱万丈。
現在、奄美大島雄大な自然を背景に、毎日20kmのランニングと1日1冊のビジネス書読破を日課とし、ターゲットコンダクター(目標達成請負人)の名のもとマーケティング、税務・会計のみならず自己啓発に及ぶまで各種企業の指南役として講演、コンサルティング等で東奔西走中。


生まれ育った奄美大島を離れていた著者が、生まれ故郷にどんな貢献ができるか?を考え抜き、公認会計士(税理士の意味合いのほうが強い)となって島に戻ってからの奮闘を描いたノンフィクション。


さくさくと読みやすいながら、いろいろと考えさせる事が多い一冊です。


昨今の「南の島移住」ブームは、石垣島などは景観への悪影響が取り立たされるほどの状況。
ただ、いくら内地から人が来てくれるといっても、島に恩恵をもたらさない人間はまったく歓迎されないわけで。


南の島に"住みに"来てほしくない人。
都落ち。都会で役立たずのレッテルを貼られ、島に来れば何とかなるだろうと思っている人。
地元に溶け込めない人。地元文化を重んじず、都会生活の延長戦上として捉えてしまう人。
島をバカにする人。さまざまな点で内地の人間より劣っている点を「ダメだ」と思っている人。


これらの人は、島で生活しても「島と生をともにする」ことはできないと、言われています。


僕自身、沖縄が特に好きなので、沖縄に行く度に「ここで生活するってどういう事なんだろう」と、常に意識してしまいます。
実際に(久米島に行ったときの話ですが)、地元の人に「軽い気持ちで住みにこられたらたまったもんじゃないよ」と言われたこともあります。


この本の著者はもともと島の人なので状況は違いますけど、本当に役に立つってどういうことなんだろうと、必死に悩み抜いて行動に移している著者の姿には、南への憧れを胸に抱いた事がある人には何かしら訴えるものがあるんだと思います。


そんなこといいながら、沖縄の企業にPDかけるPを心待ちにしていたりして。。
沖縄の人、どうですかビジネスインテリジェンス。


屋宮久光公認会計事務所・税理士事務所


金なし、コネなし、沖縄暮らし

金なし、コネなし、沖縄暮らし

追伸:この本に感化されたわけでは全然ないですが、明日からサムイ島に行ってきます。