しぶべっく、しんぷるべっく

Beck@NHKホール
★★

2年ぶりのベック王子、でした。
2年前の公演があまりにも素晴らしかったんで、今回もかなりの期待値で見に行きました。
結果は・・・





セットはバンドの後ろに白いマネキンが立ち並ぶ、というまた意表をついた内容。
バックのスクリーンの映像はありふれたような内容ではなく、さすがベック、というセンスを感じさせます。



始まる前に「アフガニスタンから来たイリュージョニスト」がよくわからない芸を見せてましたが、あれバンドのメンバーだったらしいですね。
何かある、何かあると思わせて特に何もなく終わり。えぇーーーー!?
追加公演の前座がゆらゆら帝国だったのに比べると、何とも煮え切らない気分になりました。



んで、本編。
そんなに声を張り上げるタイプではないんですけど、とにかく声がでてない。
声が出てないというか、音量の問題だったんだと思いますけど。
中盤から巻き返してはきたものの、テンションを最高値まであげる余地はありませんでした。



途中でバンドメンバー5人が手乗り端末をもってパフォーマンスをしたりしてましたが、何と言うか、全体的にはちょっと地味な印象のステージでした。
その分アコースティックコーナーはじっくり聴かせてくれましたけど。



うーむ。
やっぱりベック、だんだん動かなくなってきてますね。
考えてみたら、はじめてパフォーマンスみてから11年もたってるわけで、ベック当人も11歳年をくってるわけです。そんな中今更ムチを振り回したりされても、ってかんじではありますが。
でも、今までのライヴで毎回感じてきた「アソビ心」というのが、今回あんまり感じられなかったというのが正直なところか。
アコースティックで固めるシンプルなショー、っていうのも昔やってたはずだけど、今回はそういう垂れ込みであったわけではないので、もうちょいなんか欲しかった。



あまりにも素晴らしいことをやってしまうと、その先何をやっていくかというのは本当に難しい問題なんでしょうね。
見る側も期待してしまうし、やる側もその期待にこたえなきゃと意気込んでしまう。
当たり前っちゃ当たり前の話で、またベック本人がそんな意気込みをもってるのかどうかは知りませんけど。



観れる機会があればまた行くよ、また楽しませておくれ、ベック。


Modern Guilt

Modern Guilt