4月のオトタチ。
5月は例年ただでさえテンションあがらないのに、今年は月初に近年稀にみる激凹なニュース*1が届いて一層あがらない。新緑をみたとしても、ユニクロのカラフルな広告をみても心はあんまり晴れやかになりません。
そんな中だからか、割と元気のない5枚が揃ってしまいました。今月は。
Yeah Yeah Yeahs/It's Blitz!
なんかこれまでとえらい違うヤー×3。
Mapsみたいなドキラーチューンはないながら、全編通してまったく飽きずに聴かせてくれます。
カレンさんはあんまり叫ばなくなった感がありますが、叫びだけ売りにするようなチープなバンドではない事が改めて証明された気がします。
DJ 3000/Galactic Caravan
こういう無国籍(というかごちゃ混ぜ)な音で踊るのが好きなのです。
抑揚があるようでないようで、それでいてビートが止まらない。
デトロイトテクノの系譜はいつまでも続いていくんだろうなぁ、と思わせてくれます。
それにしてもデトロイトの人達って、なんでこうも一様なイメージをいつまでも武器にし続けるんでしょうかね?良くも悪くも。
Fleet Foxes/Fleet Foxes
タワレコだけ?なのかよくわかりませんが、やたらプッシュされてました。どうも地元シアトルではえらい騒ぎになってるようです、彼らの登場は。
平均年齢20ちょっとって書いてありましたけど、20そこらの人間たちがこんなキレイな音をバンドで創れるって、末恐ろしいです。
モグワイが最初でてきたときみたいな末恐ろしさ。音は全然違うけど。
こんなに耳に優しいバンドの音はひさしぶりかもしれない。今後ひょっとしたらひょっとするかも。
PJ Harvey & John Parish/A Women A Man Walked By
歌詞カードをしっかり眺める何ていう事をしたのって、いつ以来だろう。
そんな普段しないことをしたくなるほど、このアルバムはしっかり聴きたいと思いました。
集中力と緊張感って、たぶん全然違うもんだと思うんですけど、普段音楽を聴く時に使うものは前者と考えがちながら、このアルバムは完全に後者です。
たぶんPJハーヴェイのアルバム全部に言えることなんだけど、すごく落ち着いた曲ですら何かしら狂気みたいなものを感じるのです。
思いつめた感じっていうのかな?聴いててヒリヒリしてきます。
そういやフジロックでPJの御姿を見て衝撃を覚えてから早5年。
この人もホントに滅多に日本に来てくれないなあ。