その土曜日、7時58分

このさわやかな秋晴れの季節に、どんよーりしたサスペンスを観ました。

その土曜日、7時58分
監督:シドニー•ルメット
出演:フィリップ•シーモア•ホフマン、イーサン•ホーク


監督は、なんと84歳。
あの永遠の金字塔「12人の怒れる男」を撮った人です。


内容は、かつては不動産業で成功を成し得た兄と、何をやってもダメな気弱な弟が、共に金に困ったことから、実家である宝石店の強盗を企てるというもの。
この強盗ののち、考えられ得る限りのドツボにはまり続け、家族の崩壊につながっていきます。


観た後は、ただただ、虚しさが漂います。
それくらいのめり込まれるほど、終始緊迫感に包まれる。
役者も言う事無しだし(フィリップ•シーモア•ホフマンはほんとにすごい)、強盗の前後の時間を登場人物ごとに追わせる展開も、かなりわかりやすかった。これはお薦めです。


サスペンス映画あんまりみないんだけど、これは相当な完成度じゃないだろか。
恐るべき84歳。