文庫本葉書

今日は代々木のDADA CAFEにて夕食。



代々木の駅から歩いて2分。
ドコモビルのすぐ向かいに、昭和15年建築の民家を改装してつくられたカフェがあります。
RELIGAREというインテリアデザインの会社がプロデュースしてるだけあって、中はなかなか凝ったレイアウトになってます。



で、なんでここに行ったかっていうと、「文庫本葉書」という企画に興味があったからです(正確に言えば相方がこれに興味があったから)。
ブックピックオーケストラという、本と人の出会いの新しい形を追求している団体がありまして、そこが現在仕掛けている新しい活動なのです。



詳しくは上のリンクをみてほしいんだけど、本の売り場に行くと、封筒に入った文庫本が積まれています。
中身はわからないようになっているんだけど、封筒に、その本の中の印象的だと思われるフレーズが印刷されています。
で、そのフレーズにピーンと惹かれたものを買っていくというシステム。



で、その封筒は、210円の切手を貼って宛名を書けばそのままポストに投函できるんです。
つまり、ピーンときた文庫本をそのまま誰かに送れるんですね。正体不明のまま。
ちょっとドキドキな贈り物。



3年くらい前にもこの団体がやってた図書室みたいなところに行って、同じく封筒に入った本(この時はフレーズ印刷もなし)をなにげなしに手にとり、開けてどんなに興味がなくてもある程度読んで感想をかかなきゃいけない、という企画に参加したことがありました(この時は「アブノーマルについて」とか「結婚の準備」とかムチャクチャな本ばっかでてきましたけど)。



最近は目的や用途に沿って本を選んでいる生活がずっと続いていて、もちろん限られた時間の中で読める本は限られるからそれはしょうがないんだけど、ふと無意識に自分の前に現れた書物から何か得られるとしたら、それは本当の意味での自分の遊び幅になると思うんですよね。



余裕ある人間って、こういうことが楽しめる人間なんでしょう。
この団体の活動はこれからもチェックしていきたいと思います。



で、何も考えず文庫本葉書を1冊買ってきました。
フレーズは「いえ、この地では、雨とともにやって来る男は幸いのしるし」。
さて、誰に送ろう。



追記:カフェもすごい居心地よいよ。