2009年1月のオトタチ。

最近、客先の常駐仕事に復帰したこともあって、twitterやブログやもろもろの更新が手薄になってきました。
これではいかん。いかんのだよ。
そんなわけで、月末というタイミングをうまく利用して、「今月の5枚」と題して、今年は毎月、その月にドロップされた5枚の音楽を紹介していこうと思います。


5枚買わない月があったら一気に終了。なので勢いがあるうちに一気に更新。

BOREDOMS/Super Roots 10

★★★

SUPER ROOTS 10 (紙ジャケット仕様)

ひさびさのスタジオ音源。6曲入り。
6曲とは言っても、remixが4曲とただの信号音1曲で、実質ボアの曲と言えるのは1曲のみ。
しかも、今までにないくらいポップなボアダムスです。
何だろう?なんか心境の変化でもあったんでしょうか?

いつもの高揚感がない点は気にならなくもないけれど、10分間に凝縮されたゴッタ煮とも言える要素の嵐は、まったく飽きることのない、ドリーミーな時間です。これはかなり好きだなあ、曲として。
短時間でテンションを上げる必要があるときに聴きたい音楽。

Woolfy vs Projections/The Astral Projections of Starlight

★★★

Astral Projections

しっとりメランコリックなウィンター・バレアリック系エレクトロ・ブギー、、と紹介されてますが、ごめんなさい、どんな人達だかぜんぜんわかりません。
ただ、チルアウト系で一聴して即レジに持ってったのはホントにひさしぶり。
まあハウスっちゃハウスなんですけど、トラックのセンスのよさが相当光ってます。
平日の帰宅後に聴きたい音楽。


John Frusciante/The Empyrean

★★★★
Empyrean

枯れてる。最高の枯れ方。
僕の中でのジョンの一番グッとくるシーンって、レッチリの「Scar Tissue」のPVで、ネックが折れたギターをつまびく傷だらけのジョン、なんです。
あの切なさで胸が痛くなるような枯れ具合。大好きです。
枯れてるが故に無駄がないギターの音、際立って聴こえるメロディ。
改めて、この人の飾らないギターとメロディは深いなあ、と思わせました。
その分、やっぱり今のレッチリでのギターになじめない自分にも同時に気づいてしまうのは皮肉なもんです。
赤みが消えかかって夜になるころに聴きたい音楽。

Animal Collective/Merriweather Post Pavilion

★★★★★
Merriweather Post Pavilion

ビバ!ビバアニコレ!
あくまでも前作までの延長線上っていう位置づけながら、最高のバランスで電子音と生音を融合させて、ゆるい感じで激しいアンサンブル*1をモノにしてるとでもいいましょうか。
まあ、たぶん今までよりも落ち着いてるんでしょうな。
ストロベリー・ジャムのとっちらかり感にあまりのめり込めなかった身としては、今作は改心の一撃です。
意外と、朝の出勤時がいいかもしれん。

White Lies/To Lose My Life

★★★

To Lose My Life

性懲りもなくUKモノ。
とはいっても、つまんないイケイケ系のバンドではないです。
暗い。とにかく暗い。
1曲目のタイトルが「Death」ですよ。もはや陽水の「傘がない」ですよ。
買ったお店のポップアップに「イアン・カーティスが憑依した」なんて書いてありましたけど、正にな音。
陰鬱なマンチェスター勢からいつまでも卒業できない身としては、さらに卒業が遠のいて留年する感じです。
気分を上げる必要がないくらい落ち込んでる時に聴く音楽。逆効果。

2009年1月の総括

こんな感じだけど、正直上記以外にはあまり新しい音には出会いませんでした*2。毎年の事ながら、年末にウワーッと出て、その後凪の時期が訪れるんですよね、1月って。
そんな中ジョンとアニコレは年間通じてヘビロテになりそうです。
あ、★の数はその後聴きこんで微妙に変わるかもしれませんがそんなもん特に問題ではない。以上。

*1:表現がホントに難しい

*2:後はブランキーの2枚くらいか?