アメリカの良心


DEATH CAB FOR CUTIE@新木場スタジオコースト
★★★★★


当初の予定が変更になったんで、けっこう急に、行こうと決めたデスキャブ@新木場。
実はデスキャブ、初見なのです。
来日はけっこうしてるんだけど、サマソニばっかりでウンザリしてたのです。
今回の単独来日でようやく見ることができました。



あんまりファン事情に明るくなかったんだけど、すげえ人気なんですねデスキャブ。
売り切れこそなかったものの、パンパンでした。



今日はひさびさに前座あり。日本のバンド、ストレイテナーでした。
名前こそ知ってたものの完全に音を知らなかったんですが、なかなかどうして、すごいしっかりした演奏をしとりました。
日本のロックバンドで、あんなに重厚な音を鳴らしてる人達はひっさびさに見ました。
ちょっと歌に「普遍的な美メロ」が目立ちすぎてる感はありましたが、曲をいろいろ知ってればそんなの気にならないのかもしれんね。
全然知りませんでしたが*1、とりあえず好印象です。


んで、デスキャブ。
もう今思い出しただけで鳥肌がたってくるぐらい、すばらしかった。
曲はもちろんのこと、佇まいがね、本当に真剣なんですよ。これはエモ系のバンドには特に顕著なのかもしれないけど。
例によって歌詞の聴き取りなんかほとんどできませんけどね、真摯な姿勢がバシバシ伝わってくる気がするのです。あくまでも気、ですけど。
曲調からして、ライブ映えはしないんじゃないかと思ってましたが、正反対でした。
ライブでこそこの人達の価値がでてる気がします。


アメリカのメジャーどころのバンドとしては、ほんとに珍しい人達なんじゃないでしょうか。
アメリカ人のイメージからしたらまるで逆な、繊細さと真剣さが魅力になってます*2
へんな小手先のテクニックでもなし、知性ゼロの爆音でもなし、やたらと説教くさい歌詞でもなし、奇抜さでもなし。
直球しか投げられない不器用さみたいなのが、よけいに好感をもたせます。いや、実際にはいろんな意味で器用なんでしょうけどね。


よかった。行って本当によかった。
とりあえず、「Transatlanticism」は今年の心のアンセム決定。

*1:さっき調べたら、武道館でワンマンまでやるのねこの人達。知らんかったよ・・・

*2:個人的なアメリカ嫌いがそう感じさせてるだけな気もするけど