少年メリケンサック

まさか公開最初の週末にみるとは思わなんだ。


少年メリケンサック
監督:宮藤官九郎
出演:宮崎あおい佐藤浩市
★★


とにかく宮崎あおいに尽きます。
これを篤姫と同時期に撮ってたというのは、すごいを通り越してもはや何も言えなくなってしまいます。
多重人格なんじゃねえの?と思うくらい。いやー、女優さんはすごいね。



内容は、うーん。なんともいえない。。
学生の頃から大人計画は大好きで何度も見に行ったし、ドラマもぜんぶは見てないけどそれなりに好きだし*1、エッセイも海外旅行のお供にしたくらいだし、クドカンの書き物は基本的に間違いないと思ってるんですが、いかんせん映画というフォーマットである意味があるのか、今回はよくわかりませんでした。
二時間っていう時間に限られた映像で、クドカン色をいかんなく出し切れているのかっていったら、それはきつかったのかなー、と。



舞台ならそういった時間の制約があった上でのスピード感は許される気がするんだけど、映像だと、強引にブツ切りにしてるか、目にも耳にもやかましいもんにしてるだけか、どっちかにしか感じられないのです。
ストーリーの流れは途中で切れるのでもぜんぜんよかったので、もっとくだらない、下品で笑える要素をいっぱい詰め込んで欲しかったというのが正直な感想。



題材は、ここんとこの再結成ブームに一石を投じたかったのかなんなのかよくわかりませんけど、中年パンクスの悲哀と奮闘という非常にありふれた内容。
全体像がありふれてるからこそ、とんでもなく笑える要素があるか、最後にとんでもないどんでん返しがあるとか、そういうのを求めちゃうもんだと思うのですが・・・*2



よくも悪くも、「宮崎あおいありき」の映画なんだなあ、という感じでした。
宮崎あおい好きなら、劇場でみるのはマストだと思うです*3



まあなんだかんだ言っても、帰路クラッシュを爆音で聴いてる時点で内容はしっかり心に入ってますけどね。
ギターはたしかにひきたくなった。

*1:特に「マンハッタン・ラブストーリー」は大好き

*2:いや、飲み屋のオヤジや回想シーンの警官が出てきた時とか、飲んでるもの吹きそうになりましたけどね

*3:関係ないけど、髪を切ってからの宮崎あおいの写真(特に東京メトロの広告)が気になってしょうがない