都心を自転車でまわってみましょう(あえてタイトルはこうします)
本日は、自転車に乗って遊んできました。
といってもただのチャリに乗ったわけではなく、コミュニティサイクルの制度を利用してのお話。
コミュニティサイクルってなんじゃいな、っていう話ですが、要約すると、
「コミュニティサイクル」とは、共用の自転車を通常のレンタサイクルのように借りた場所に返すだけでなく、他の駐輪場(サイクルポート)でも貸出・返却を可能としたシステムで、電車やバスへの乗り継ぎの利便性を高め、公共交通機関の利用を促進できる点に特徴がある。この「コミュニティサイクル」を導入するべく数年前から、全国各地で社会実験が始まっている。
ということのようです。
正直言って全然この動きを知らなかったわけですが、全国いろんな場所で数年前から社会実験が行われており、今回の東京・丸の内周辺の実験は環境庁/JTBの主導で行われているようです。
今回の実験概要は以下の通り。
●利用可能期間
10月1日:プレオープン
10月2日〜11月30日:貸し出し期間 7時〜19時、返却期間 7時〜20時
●受付登録機関
9月24日〜11月23日
●利用料金
初回登録料:1000円
1回ごとの利用料:最初の30分無料、30分以降10分ごと100円、3時間以降5分ごと100円
●設置場所
有楽町電気ビル前(13台)、丸の内ビル前(15台)、新丸の内ビル(37台)、大手センタービル(20台)
●利用申込受付場所
JTBトラベルゲート有楽町、JTB丸の内支店
まあ、ふーんという感じになるでしょうが。
このコミュニティサイクルの考え方が環境問題にどのように繋がっていくのかはまだよく見えていませんでしたが、それ以前に都心〜ベイエリアを気ままに自転車で動く楽しさは昔から知ってたので、とりあえずちょっくら試してみましたよ。
乗ってみた
- まずは有楽町のJTBのお店へ。ここでクレジットカードと、自分が使っているSuica等の非接触ICカードを提示して登録。だいたい5分くらいで終わります。
- んでこの記事の一番上の写真にあるようなポート(全4箇所)にいきます。今回は80台くらいの自転車が使えるようになっていて、ポートに置かれているものはどれでも使えるようになってます。
- んでんで↓のリーダーに、1.で提示したICカードをかざす。そうすると自転車がポートからはずされて乗れるようになります。こうやってSuicaやパスモで使えるようになるというのはよいですな。
- 気の済むまで乗り回すか臀部に痛みを感じ出したら戻ります。チャリをポートに戻すと、登録されたメールアドレスに使用時間と料金が通知され、月末にカード引き落としになるってシステムです。
※戻る場所は、最初に借りた場所とは別のポートでもよし。
2回目以降の使用時は1.は不要。
ちなみに今回は有楽町〜築地〜晴海埠頭〜月島〜東京駅のルートで走ったんですが、2時間36分で料金1,300円(初回登録料の1,000円除く)でした。
まあ、割安感は特にないですが、数時間楽しんでこれくらいの出費なら遊びとしては全然アリです。
(一回使った上での)感想
とりあえず使う際の注意点としては、
- スタンドがないので、建物等に立てかけないと駐輪できない。これは「放置自転車になってしまうのを避けるため」と係員が言ってましたが、なんだか意味がよくわかりませんでした。まあ盗難にあって乗り捨てられたりしたらたまったもんじゃないので、常に管理下においとけって事でしょうか。
- カギがありません。これも上記と同じ理由ですかね。個別に持っていって使うなどしてもよいかも。
- 荷台は前方にあるのだがカゴとしては機能しません。モノによってはしばったりしないといけないかも。
- 自転車自体はかなりクオリティの高いものを使ってるので、乗りやすさ等はまったく問題なし。今後のメンテナンスとかちゃんとされてればそれが続くと思います。
というかんじ。
これを踏まえて
今後について感じたこととしては、
- 「通勤スタイル」としては絶対アリだとおもう。例えば東京駅に大規模なポートがあってそこから各オフィスに自由にチャリで通って、退勤時に借りたところとは異なったポートに停めて飲んで電車で帰る・・・というのは正直憧れる。
- 但しその為の障壁はとんでもないはず。ショバ代、メンテナンス、盗難対策や駐輪対策(上記のように今回スタンドついてなかったけどそれでは全く使えない)等問題山積み。
- 今回の実験は、無理に「eco」に繋げるのはちょっと早計かなあと思ってしまう。しっかり根付いてかなり多数が使わないと効果なんてでるわけないんで、まずは仕組みとしてうまく動くようにして、それから本質の効果を考えないといかんのかなあと思います。正直、初回はみんなまだ「レンタサイクルに毛が生えた」くらいの認識で使うわけなんだから、利便性をある程度担保した上でやらなきゃ、「環境にやさしい」だけじゃ誰も振り向きません。お金出すんだし。
最後のは何がいいたいかっつったら、まあ要は、あんまり流行ってないように見えたんですよ。
連休の最終日でしかも快晴とあったら全部出払ってるだろうなぁと思ったら、どのポートもほとんどチャリは待機状態でした(平日ビジネスに使ってる例はいくつかあるようだけど)。
今回は「実験」なんだから当然みんながやらなきゃ成果がどうだったかも計れるはずもないので、もうちょい使うウマミを出してみたらよいのではないかと思ってみました。
とりあえず11月末まではやってるようなので、この秋晴れが気持ちよい季節、週末に余裕がある方や有楽町〜丸の内〜大手町周辺を移動するビジネスマンの方は騙されたと思って一回使ってみたらよいンジャマイカ。
ちなみに、
名古屋の「名チャリ」
こちらは放置自転車を共有自転車として使うシステムのようですな。
こっちのほうがコンセプトがしっかりしてる気がします。