貪欲さと笑いと涙で10周年。
さわやかすぎるくらいさわやかな快晴。
朝霧ではさわやかなジャムリが繰り広げられていた頃、私は日比谷公園で鉄道フェスのクイズコーナーに斜に構えながら参加して嫌々回答する子供や、銀杏の木の下を「なにこれ、くっせ、くっせ」とわめき散らしながら歩く大学生をみて日本の将来を案じておりました。
そんなわけでクラムボン@野音。
例年は夏の終わり頃にきまって開催されていながらも今年は会場側のスケジュールに余裕がなく、ライヴ自体諦めかけてた頃に10/10の日程が奇跡的におさえられ、かつ「そういや10周年じゃん」という事実に気付いて急遽10づくしの記念ライヴとなったという、ありがたみがあるのかないのかよくわからない経緯だったようです。
内容は、いつもどおりの安定した(比較的ミトのとちりが多かったような気もしたけど、、それはもう御愛嬌、無問題)演奏で、
- 10周年のスペシャルセットリストで、この10年内での各アルバムから少しづつ、年代順に演奏していく。今回はカバー曲はありませんでした。
- 野音でははじめてみたしたぶん前例もないと思うのだけど、会場中央にセンターステージを設けて、途中メンバーが移動して数曲演奏しました。自分はほんとにそのステージの至近距離だったのだけど、そこで巻き上がったFolkloreの大合唱は、特に印象に残りました。
- 前回同様、センターステージで(たぶん)テノリオン使用。前回よりリズムに馴染んでた気がしました。
- 前回同様、シャボン玉が入場者全員に配られたのだけど、今回はみんな曲に聴き入りすぎたのかあんまり飛んでませんでした。
- 会場外でチケットを持っていない人達のコミュニティは今回も存在。そんな人達に今回もメンバーは音を届けるように演奏していました。
- ラストは10周年を祝って「向井秀徳かよ!」的乾杯を。あとミト家に年末3人目のお子が誕生されるそうな。
トピックをあげるとこんなかんじでしょうか。
しかし、彼らのデビューからもう10年なんですね。
10年。昔感じた10年と、ここ10年の長さって何でこんなに違うんだろう、とかいろんな事考えたりして、10年前のまるで将来性のない自分の立ち居振る舞いなんかを思い出しながら聴いたりとかしてしまいましたよ。
まあそんな個人的な側面はおいておいたとして、このクラムボンというグループ、改めて考えるとものすごく稀有な存在だと思いました。
10年間コンスタントに作品を世に出し続け、基本的なベクトルは変わらずともいろんな音の要素を貪欲に追い続けてそれがしっかり曲に現れるようになっていて、演奏もどんどんタイトになっていき、何より何より、10年前とまったく変わらず、本当に楽しそうに演奏してる。
そんなわけで、古参者も新参者も、いつだって彼らの演奏を楽しむことができるのです。
先日「トリツカレ男」を鑑賞して急速に原田郁子にトリツカレた、クラムボン初見のうちの相方もとても御満悦でありました。
余計なお世話ですけど、この人達が楽しそうにしながらお金に困らず創作活動をしていけるというのは、ある意味日本の音楽業界の(健全さの)生命線なのかもしれません。
おまけ。セトリ
1.みつばち
2.はなれ ばなれ
3.ドギー&マギー
4.シカゴ
5.ロマンチック
6.サラウンド
7.便箋歌
8.ララバイサラバイ
9.id
10.adolescence〜imagination
11.Folklore(Re-Folklore)
12.SONOR
13.バイタルサイン
14.The New Song
15.Merry go round!
16.NOW!!
EN1.森渡り
EN2.タイニープライド(新曲)
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