De La FANTASIA - 乙女ナイト(by中納良恵)

De La FANTASIA "Feature of FANTASIA - Voice of Females"@LIQUID ROOM ebisu


デラファンタジア。自分の中で塞ぎ込んでいた名古屋の血が拒否反応を示しそうなタイトルのこのイベント。
告知時から興味はあったんだけど、全部を網羅するには若干疲れ気味だったので、「女性をフューチャーしたイベントって行ったことなかったなあ」ということで、この1つをチョイスして行って参りました。


よかった面もあり、残念だった面もあり。


今回登場された乙女のみなさんたち

Laura Gibson with Ethan Rose

まずは初来日のローラさんふろむUSA。
初っ端から個人的にどストライクな音でした。
声は内向きなファイストって感じでしょうか。音はギターとイーサン・ローズさんのエレクトロな音が中心、途中でローラさん自らループで自分の声を重ねていく場面も。
ただでさえ好きな音ばかりなのに、ループに弱い自分としてはさらに声重ねられたりしたらどうしていいかわかりません。
よかったです。ひさしぶりに終演後会場でCD即買いしちまいましたよ。


中納良恵

言わずもがな。ソロは初めてでしたが、本当に魅せる人ですねこの人。
今回演奏してた「宮古島で初めてスキューバーダイビングやったら大変だったの歌」、公になる事を望みます。


原田郁子

こちらも言わずもがな。
今回、超飛び入り(ホントかよって感じでしたが)のおおはた雄一のギター、初めて聴きましたがすばらしかったです。


って気がついたら原田郁子の生歌を聴いたのは今年の夏から数えてもう4回目。
追っかけみたいでちょっときもいですね自分。いやもちろん大好きなのでいいんですけども。


Hanne Hukkelberg

こちらも初来日組。ノルウェーの方のようです。
最初のローラ嬢と比べるとロック色強め。PJハーヴェイあたりを思わせます。
すごいうまいんだけど、なんか曲が複雑すぎな印象で、ちょっとハラハラしながら演奏を聴くかんじになりました。


ただし、

気になったところが2点ほど。
まず、お客の数が比較的寂しいものでした。他の日はどうだったのかわからないけれど、この日はリキッドで7割くらいの人の入りだったかな。歌舞伎町時代から考えてもあれだけスペースに余裕のあるリキッドは初めてでした。
せっかくものすごいクオリティの人たちがこんな小さい会場で一挙にみえるというのに、もったいないのなんの。
今回のイベントは3日に渡って4イベントというちょっとかわった形態で行われていたみたいですが、なんだろう、2ステージ×2日でスタジオコーストあたりでやったほうがよかったんじゃないかと思ってしまいました。



幸か不幸か、最近はみんないろんなイベントに行っていて、ある種の「選択の自由」みたいなものを当然のように持っていて、その時の気分のままにステージを選んだり、ただふらーっと見に行ってボーッとしながら聴き入ったり、そんな感じの人が多いのでは。
今回のように様々なジャンルの人がいつつもコンセプトでステージの色分けが最初からしっかりできていると、1つ2つ、ていうのがなかなかチョイスしづらい気がしたとです。
全部のチケットを買ってっていうのもなんか敷居が高いし。



あと、ライヴハウスでピアノ/アコギ弾き語りは無理がある!
単独ライヴで数曲入るのならまだしも、4組中2組はアコースティックonly、1組もピアノが半分。
かなり静かな雰囲気でライヴが進んでいったのだけど、人が出入りする音やドリンクの氷の音なんかがひっきりなしに聞こえてきて、あきらかに雑音でした。
野外フェスなら音の数はさらに増えるけど、あれだけ密室では少しの音も響き渡ります。少なくとも原田郁子は実際かなりやりにくそうでした。



今回、アーティストは本当にすばらしい人たちが集まっていたけど、ややコンセプトが先行して諸々課題を残したイベントだったんじゃないかなと思います。いや、4つのうち1つしか行ってないんだから確かなことは言えませんけど。
続くのであれば来年に期待。



あとイベント名、名古屋臭以外にも、最初聞いたときサッカーのイベントかと思ってスルーしそうだったよ。



ブリッジ・キャロルズ(紙ジャケット仕様)

ブリッジ・キャロルズ(紙ジャケット仕様)


ソレイユ

ソレイユ


銀河

銀河


Blood From a Stone

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