U2 on YouTube = U2ube

超遅ればせながら、先週のU2の生配信をみました。
日本時間だと月曜の昼休みというなんとも一般会社員泣かせなことになってしまい、客先の昼休み時間にiPhoneとにらめっこして結局iPhoneでは再生できないことに途中で気づいてうなだれておりました。しっと!しっと!



そんなわけで生でこのお祭りには参加できなかったわけですが、今回の試みというのがいろいろな面で本当に画期的だったというのは、情報後追いでもよくわかります。


何がよかったのかといえば、

何はなくとも画質。
いま上記のリンクから再確認できますけど、この画質のまま生で世界中が共有できたというのだから、ほんと驚くべきことです。どんな技術が使われていたのか見当もつきませんけど。
いままでのこういった企画って、「生共有」が主目的であるがゆえにクオリティの側面っておざなりにしてる部分があったと思うんですけど、今回はライヴの内容を的確に伝えるための品質は担保されていたのでは。



この事が何をあらわしているのかと言えば、これまでの試みが、見ている人達が「見ている/共有している」レベルで他人と感想をわかちあうことに意識がいきがちだったのに、今回はそのコンテンツ自体についてわかちあう事ができたってことなんじゃないかなと思います。



それに皆の共有の仕方。
今回の生視聴のために、何らかのユーザー登録とかそういうプロセスは一切はいってなかったみたいです。
その上、twitter上でのつぶやきが画面の下でリアルタイムにあらわれて、興味をもって集まってきた人達が目の前の画面を通して何を感じているかがわかったみたい。



「面白そうなことやっとるなー」以上の目的で、世界中から生で人がネット上でつながれることが今回改めて立証されたんじゃないでしょうか。
そして重要なのは、最初に映像にたどり着いた人が、おそらくU2にべつだん興味をもってる人ばかりじゃなかったってこと。
そんな人達が、かなりのクオリティでライヴを(擬似)体験できて、それを通して最先端の技術で世界中の人とつながれたいうのは、U2としてもGoogleとしても今後にとってすごいプラスになっただろうな。なにせ全部後追いなので希望的観測はいってますが。



若干気持ち悪いくらいマンセーな文章になってしまいましたが、今回の試みってそれくらい大きかったんだろうなあと思います。WOWOWでライヴ生中継!とかとはもう次元が違う。


で、内容は。

オープニングは、おそらくここしばらくのツアーの中でもいちばん地味。
新作の中でもひときわ地味な印象の「Breathe」をアタマにもってくるあたり、何か意図があるんでしょうか?
で、今回の目玉でもある360°ステージも、最初は特に目立った演出もなく淡々とすすむ印象なんですけど、徐々にキラーチューンが増えていき、ステージ中央の巨大モニター?がだんだんとかたちを変えていく(これすごく言葉で形容しにくい)あたり、会場全体がなんか生き物のようにみえました。地球外生命体というかんじ。



バンドが音でぐいぐい引き込み、演出もそれを手伝うようにゆっくりとかたちを変えていくあたり、やはりU2のライブはエンターテイメントショーなのだなと思わせてくれました。



今回は、おそらく完全にこの規模のセットありき。日本で実施するのはほとんど無理なんじゃないでしょうか。
会場は、なんだっけ横浜のサッカーやったりするところ。あそことか使えばできなくはないんだろうけど、何せこの日本ではたぶん客が埋まらない。
98年のPOPMARTツアー、あれたしか東京ドームでやってた気がするんだけど、人が埋まらなくて赤字だったとききました。
そしてその影響なのかどうなのかしらんけど、結局その後日本の地を踏むのに八年もかかっちゃってるわけで、何とか今後は毎ツアーで来日してくらないもんかなあ、とは思ってるんですが。

セトリ。
1.Breathe
2.Get on Your Boots
3.Magnificent
4.Mysterious Ways
5.Beautiful Day
6.I Still Haven’t Found What I’m Looking For
7.Stuck In A Moment
8.No Line on the Horizon
9.Elevation
10.In A Little While
11.Unknown Caller
12.Until The End of the World
13.Unforgettable Fire
14.City of Blinding Lights
15.Vertigo
16.I’ll Go Crazy
17.Sunday Bloody Sunday
18.MLK
19.Walk On
20.One
21.Where The Streets Have No Name
EN1.Ultraviolet
EN2.With or Without You
EN3.Moment of Surrender

待ってるからまた日本にきておくれU2
必ず行きます。本編でやった曲をアンコールでもう一回やるような真似をもうしないならば。