さよなら2009年。【オトヘン】



2009年、みなさんはしっかり思い返すことができたでしょうか?
私は高熱だして思い返す暇がなかった、というのはちょっと嘘です。
なんかあんまり思い返す気になれないのです。
それは思い返す程の価値がなかったからなのか、それとも思い返す事を意識的に避ける程いろんな事がありすぎたのか。
まあ、どっちでもないんでしょうけど。要はめんどくさがってるだけなんでしょうけども。



こういう時は、やりやすい事からやっていくのが一番。
という事でまあ10枚ほど印象に残ったアルバムを例によって挙げていきたいとおもいます。
(ちなみに上の写真で、昨日の福袋プロダクツの一部がCDに埋もれていますが単なる酔狂なので気にしないでください)



思えば、去年は毎月5枚ずつ挙げていくみたいな事を言いながら初夏くらいまで騙し騙しやっていきましたが果たしてつぶれました。特に公約違反みたいな責任は感じません。別にいいじゃん。すいません。

Jónsi & Alex/Rice Boy Sleeps

Riceboy Sleeps (Dig)

シガーロスのヨンシーとアレックス。ゲイ・カポーの衝撃1st。ただひたすらに声が美しいアンビエントです(声といってもボーカルではないよ。楽器的な使い方としての声)。夏頃のリリースだったんですけど、寒くなるにつれて美しさがひたすら生きてきました。もしオーロラを見に行くことがあったら、これを聴きながら見れたらなんてステキだろう、と思っています。


ASA-CHANG & 巡礼/影の無いヒト

影の無いヒト

今年再生回数個人的にナンバーワン。オープニングから「影の無いヒト」で超高速で戦慄を覚えて、その後急降下でキツネにつままれた気分にさせられる・・・という熱砂と氷水に立て続けに晒されるようなすごく不思議な感覚にとても病みつきになってしまったのです。
「節操が無い」っていう表現と紙一重なんだけど(というか9割方の人はそういう感想を持つ気もする)、今年は彼らの卓越した演奏とセンスを2回も目の当たりにしたので、危なっかしさが完全にプラスに作用しました。


Yo La Tengo/Popular Songs

Popular Songs

ヨラテンゴのアルバムでこんなにキラーチューンが多かった事って過去なかったんじゃないだろうか?
"More Stars~"からラストまでの流れ、もうちびりそうですよ。彼らはいつも知らない間に僕らを低温ヤケドさせるんです。


Andrew Weatherall/A Pox On The Pioneers

A Pox On The Pioneers
何度聴いても、ほんとにこれが"アンドリューウェザウォールのアルバム"なのかは正直よくわかりません。こんなに清清しく聴ける音をつくる人なんてイメージは全くないし、すわキャラ違反なんじゃないかっていう話になりますもの。
でもまあ、そんな巷での評判を巻き起こした事時点で、彼としては「してやったり」なんでしょうかね。そんな気すらしてきます。

The Field/Yesterday & Today

Yesterday & Today (Dig)
朝霧行った方、ライヴの感想教えてください。


Jim O'Rourke/The Visitor

Visitor
この楽器の音を入れたい→楽器買う→6ヶ月練習→録音、、、そんな感じでトロンボーンとかの音も全部自分で入れたそうです、オルークさん。自己実現音楽の究極形。
おそらく、生演奏でのライヴ実現はほとんど不可能なんだと思いますけど、これほどまでに飽きさせない40分間1曲の音楽を、もっとたくさんの人間がすばらしいと思うべきだというのはとっても純粋な願望です。


(Original Sound Track)/The Limits Of Control

Limits of Control
こんなに「生きたサントラ」を聴いたのって何年ぶりだろう?っていう気分。
中心になるバンド(今回はBoris)が1ついて、映像を想起させるさまざまな音を織り交ぜつつ、最終的には1本芯の通った音像をひたすら重ねていくアルバムというのがサントラの理想です。そういう意味でこれドンピシャ。


PJ Harvey & John Parish/A Woman A Man Walked By

Woman a Man Walked By
緊張感で成り立ってる、って以前書きましたが、その感想は今でも変わらず。
まあこのアルバムに限らずPJのアルバムは毎回そうなんだけど、今回は特にギターの音があまりにもキレイだったので余計にそう感じています。


Moritz Von Oswald Trio/Vertical Ascent

Vertical Ascent
中毒性今年度No.1。シンセとメタルパーカッションとエレクトロにダビーな処理、っていう音の材料だけあげるとそれだけなんですが、これが本当に最適な音数なんです。
これすごくライヴで見たいんだけど、なんと今週末。。困った。。。


Animal Collective/Merriweather Post Pavilion

Merriweather Post Pavilion
今更細かい話はいいと思います。本当に今年は彼らの音楽に踊らされっぱなしでした。



以上。よく聴いた10枚でした。