その2:目から鱗が落ちた系。
Joanna Newsom@代官山Unit 2/7
男臭さから一転、ハープを抱えた妖精ジョアンナさん。けっこう頻繁に来日してるようですが観るのは初めてでした。
ハープの弾き語りっていうスタイル自体が相当稀有ながら、声もうたい回しも、何よりもその曲もすべてが稀有な存在なジョアンナ嬢。
声自体はすごくかわいいんだけど、歌ってる姿から狂気を感じさせるんです。
よくビョークと対比されたりしてるんだけど、その理由もちょっとわかったような気がします。言葉では例によって表現するのが難しいですが。
unitみたいな小さな場所で体感できた事も今思えばとても稀有な出来事だったかもしれません。
たた、
開始予定時間になってから30分くらいでてこなかったりして、だいぶテンションはマイナスな状態でスタートしましたけども(事情があってのことかどうか最後までよくわかりませんでしたけど)。
余談ですが、このハープはさすがに海外から持って移動はできないようで、近くの楽器屋から借りてきた模様。
ということは公演先でいつも借り先の都合をつけて、しかも事前に自分との相性を確かめたりしなければいけないんでしょうね。
んー。タイヘンだ。。
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Antony and the Ohnos -魂の糧-@赤坂草月ホール 2/11
これも普段みにいく路線からしたら相当に異質。
アントニーさんという、ルーリードのライブでの客演(以前このブログでも映画ベルリンについてふれましたが、そこにもまさにアントニーがでてきます)、ビョークや最近ではオノヨーコとの共演などで知られるヴォーカリストなんですけど、少なくとも僕の知るかぎりで類似性のある歌声はありません。性別とか、キャラクターとか、年齢とかカテゴリーとかそういったものを完全に超越した歌声でした。
そして今回何よりも特別だったのは、彼の新作でオマージュを捧げている舞踏家・大野一雄へのトリビュートの意味合いを含んでいた事。ということで舞踏と音楽のコラボレーションのショウでした。
大野一雄自身は既に百歳を越えていて昏睡状態にある為、実際に舞台で舞ったのは息子の大野慶人だったんだけど、その方も既に御年70を数え、舞踏だけでなく演出家としても名を馳せる方です。
我々世代では名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、大野一雄という存在は、現代舞踏/モダンダンスの領域では世界的にみても特別な存在で、それこそ何十年も影響を与え続けている存在のようですね*1。
たまに写真など見かけることはあったりしましたけど、今回のアントニーがキッカケになるまではそれほど意識する事はなかったです。
↑これがその大野一雄の舞。
こういった舞にあわせてアントニーの生の歌声が響く空間の独特さといったら、他で体験できるようなシロモノではなかったです、ホントに。
ここに写真も含めてリポートがのってるので雰囲気はそちらで一目瞭然かもしれません。
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