その1:職場帰りの肉弾ギター系。
rodrigo y gabriela@Zepp Tokyo 1/14
今年の幕開けは、ちょっと意外にもロドガブでした。
今一緒に働いている人間にオーガニックなギター好みな人間がいまして。
細工なし/肉弾的なギター(といいつつ思いっきりエフェクター駆使してましたが)を正面からぶつけるギターを生で聴きに行こうという話になって定時に職場を飛び出し職場のチーム全3名でスーツでお台場に突撃しました。
感想は楽しいの一言ですね。
ショウを魅せるという感覚にすごく長けているというか、終始2人ともステージを駆け回ってお客を煽り続けていました。
またおもしろかったのが、曲が終わったあとの拍手をそのまま手拍子に変えさせて次の曲になだれ込む・・・というスタイルをけっこう使っていたので、ライヴ全体の流れがすごくよかった。
途中でダレるとかそういう感覚が皆無でした。
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Jeff Lang@渋谷クラブクアトロ 2/24
ロドガブですっかり味を占めた我々、今度は男臭100%のジェフラングさん。
どこぞのフェスで演奏してる場面に遭遇したことはあっても、しっかりみたことはありませんでした。いやすごいのなんの。
やっぱりギターで魅せる人って、ちゃんと歌い手としてしっかり魅せられないとエンターテイナーとして成立しないんだなあと改めて思いました。
両方のパーツがしっかりしてると、次にどんな曲がきても安心して聴いてられるし、とにかくハズレようがない。
ロドガブが変化球主体の試合という印象だったのに対し、こっちはど直球勝負の試合を観たというかんじでした。
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この3ヶ月で浴びに行った音たち。
まあ、例によって間が空いてしまったわけですけど。
激務ってほどの激務が続いたわけでもないんですが(部分的にはそうでしたけど)、どうにも一度どういう時期が訪れてしまうと疎遠になってしまいます。
そうはいっても、合間をぬっては今年第1四半期はすばらしいライヴを何度か観たので、埋め合わせ的にその話で乗り切ることにしたわけです。
系統的に仕事帰りにギターを聴きにいったのと毛色違いと伝説系の3路線でまとまりました。
いいじゃないか東京タワー、と上から目線
この週末は、会社の後輩3人と共に、お台場〜東京タワーというおのぼりさん行程を実行してきました。
ちなみに4人とも純日本人。東京暮らしも短い人間でももう数年。
今回のコンセプトは「いいじゃないか東京」でした。
で、個人的にもひさしぶり*1だった東京タワー。
2年ぶりくらいに来てみたら、ものすごいパワフルな観光スポットになってました。
やっぱりスカイツリーにお株を奪われつつある現状をなんとか打破しようとしたんですね(冒頭のお土産Tシャツの文章がなんか泣かせます)。
なかでもすごかったのがコレ*2↑
「展望解説タッチモニター」。
タッチパネルの操作によって目の前の建築物等の解説が読めるのはもちろん、ゲージの操作によって「昼夜の見え方の違い」そして「江戸〜明治時代の地図との照らし合わせ」ができてしまう。
タモリ倶楽部〜ブラタモリつまりタモリ臭を発する人間は泣いて喜びそうなシロモノでした。
後者はホントに面白かったっす。
目の前に見える風景に限定しているわけじゃなくて、操作で東京中の地図と照らし合わせられたので、コンテンツとしてひとつ完成してました。これiPhoneでつかえねえかなぁ。
東京タワーのホームページで紹介している部分はこちら。
都心で仕事している方、平日の帰りにちょっと寄ってみるとかステキじゃないっすか。
ちなみに昔から周りとよく言っているんですが、東京タワーの夜景の弱点は、
「一番東京の夜景のシンボルたる東京タワーが見られない」事ですね、やっぱり。
男道
年明けて、新型インフルからも回復したんだけどどうも体調が思わしくなくて。
昨日ようやく復調してきたタイミングで新年会に呼んで頂いていたので行ってきたのですが、ひさびさに会った友人から、半年遅れの誕生日*1プレゼントを頂きました。
その中に、↓これが入ってました。
写真の間違いではないですよ。もう一回あげてみましょうか。
ものすごい睨んでますね。
清原和博氏の自叙伝「男道」。
先日のサッカーゲーム以上に、ちょむの世界にこれまでなかった新世界です。
先方は、僕が絶対に普段手に取らないものとしてチョイスしてくれたようです。
虚弱体質だし、なんか道に迷ってる感はたしかにあるし、啓蒙本としても普通に読み応えあるかもしれない。
そして読んだ感想をぜひブログにアップしろと。
まあ、一晩明けた冷静な頭でのリアクションとして言うと、
若干困ってます。
正直、夕べ寝る前に数ページ読んだらちょっとむせました。
でもちょっとワクワクしてるのも事実。がんばります。ひょっとしたら、今後このブログでの第一人称は「ワイ」になるかもしれませんよ。
応援よろしくお願いします。
![男道 男道](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51h7oYCb2nL._SL160_.jpg)
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*1:ちなみに8月です
さよなら2009年。【オトヘン】
2009年、みなさんはしっかり思い返すことができたでしょうか?
私は高熱だして思い返す暇がなかった、というのはちょっと嘘です。
なんかあんまり思い返す気になれないのです。
それは思い返す程の価値がなかったからなのか、それとも思い返す事を意識的に避ける程いろんな事がありすぎたのか。
まあ、どっちでもないんでしょうけど。要はめんどくさがってるだけなんでしょうけども。
こういう時は、やりやすい事からやっていくのが一番。
という事でまあ10枚ほど印象に残ったアルバムを例によって挙げていきたいとおもいます。
(ちなみに上の写真で、昨日の福袋プロダクツの一部がCDに埋もれていますが単なる酔狂なので気にしないでください)
思えば、去年は毎月5枚ずつ挙げていくみたいな事を言いながら初夏くらいまで騙し騙しやっていきましたが果たしてつぶれました。特に公約違反みたいな責任は感じません。別にいいじゃん。すいません。
Jónsi & Alex/Rice Boy Sleeps
シガーロスのヨンシーとアレックス。ゲイ・カポーの衝撃1st。ただひたすらに声が美しいアンビエントです(声といってもボーカルではないよ。楽器的な使い方としての声)。夏頃のリリースだったんですけど、寒くなるにつれて美しさがひたすら生きてきました。もしオーロラを見に行くことがあったら、これを聴きながら見れたらなんてステキだろう、と思っています。
ASA-CHANG & 巡礼/影の無いヒト
今年再生回数個人的にナンバーワン。オープニングから「影の無いヒト」で超高速で戦慄を覚えて、その後急降下でキツネにつままれた気分にさせられる・・・という熱砂と氷水に立て続けに晒されるようなすごく不思議な感覚にとても病みつきになってしまったのです。
「節操が無い」っていう表現と紙一重なんだけど(というか9割方の人はそういう感想を持つ気もする)、今年は彼らの卓越した演奏とセンスを2回も目の当たりにしたので、危なっかしさが完全にプラスに作用しました。
Yo La Tengo/Popular Songs
ヨラテンゴのアルバムでこんなにキラーチューンが多かった事って過去なかったんじゃないだろうか?
"More Stars~"からラストまでの流れ、もうちびりそうですよ。彼らはいつも知らない間に僕らを低温ヤケドさせるんです。
Andrew Weatherall/A Pox On The Pioneers
何度聴いても、ほんとにこれが"アンドリューウェザウォールのアルバム"なのかは正直よくわかりません。こんなに清清しく聴ける音をつくる人なんてイメージは全くないし、すわキャラ違反なんじゃないかっていう話になりますもの。
でもまあ、そんな巷での評判を巻き起こした事時点で、彼としては「してやったり」なんでしょうかね。そんな気すらしてきます。
Jim O'Rourke/The Visitor
この楽器の音を入れたい→楽器買う→6ヶ月練習→録音、、、そんな感じでトロンボーンとかの音も全部自分で入れたそうです、オルークさん。自己実現音楽の究極形。
おそらく、生演奏でのライヴ実現はほとんど不可能なんだと思いますけど、これほどまでに飽きさせない40分間1曲の音楽を、もっとたくさんの人間がすばらしいと思うべきだというのはとっても純粋な願望です。
(Original Sound Track)/The Limits Of Control
こんなに「生きたサントラ」を聴いたのって何年ぶりだろう?っていう気分。
中心になるバンド(今回はBoris)が1ついて、映像を想起させるさまざまな音を織り交ぜつつ、最終的には1本芯の通った音像をひたすら重ねていくアルバムというのがサントラの理想です。そういう意味でこれドンピシャ。
PJ Harvey & John Parish/A Woman A Man Walked By
緊張感で成り立ってる、って以前書きましたが、その感想は今でも変わらず。
まあこのアルバムに限らずPJのアルバムは毎回そうなんだけど、今回は特にギターの音があまりにもキレイだったので余計にそう感じています。
Moritz Von Oswald Trio/Vertical Ascent
中毒性今年度No.1。シンセとメタルパーカッションとエレクトロにダビーな処理、っていう音の材料だけあげるとそれだけなんですが、これが本当に最適な音数なんです。
これすごくライヴで見たいんだけど、なんと今週末。。困った。。。
Animal Collective/Merriweather Post Pavilion
今更細かい話はいいと思います。本当に今年は彼らの音楽に踊らされっぱなしでした。
以上。よく聴いた10枚でした。
2010年の幕開けも夢の島
皆様、あけましておめでとうございます。
私、年末年始は見事なまでに新型インフルエンザを罹患し、予定がすべて吹っ飛びしっかりと家で寝正月(といっても読書でもテレビでもなくほとんど寝てました。ほんとに睡眠)をしておりました。
まあ例によって間もあいて、2009年を思い返したりも全然してないわけですけどそんなのは気が向いた時にやればいいわけで。今年は脱・強迫観念でいこうとおもってますんで私。
そんな一発目の書き込みは、果たして去年と同じくヴィレッジヴァンガードの福袋*1開けっぴろげ大会です。
(去年の惨状はコチラ)
去年は上記の記事のように、(昔に比べて)かなり不完全燃焼の気があったので、ひさしぶりのボディーブローを期待して、都合5分は吉祥寺店で物色して福袋を決定*2。
そしてご開帳内容は以下。
1.ローラークリーナー。
2.3.5mmプラグデジタルステレオイヤホン。
3.フォトアルバム(サイズ中途半端/星柄)。
4.ステンレスボトル。
5.中途半端ポーチ。
6.指型フック。
ええと、ここまでで総評しますと。
ぜんっぜんいらない。パンチもない。
「いらんもんの詰め合わせ」感は若干増してきています。
しかし、ここから更に強烈なパンチが2発立て続けにくるのでした。
これだとよくわかりませんね。
1分後の形状はこうなってました。
フラフープ。しかも色彩豊か。
お分かりだとおもいますが、元来のちょむは特にフラフープ等まわさないわけです。
しかしこれによって、この夏のどこかのフェスでちょむはフラフープをまわさざるを得なくなったわけですね。
これは困りました。
しかし本当に困ったのは最後のもう一つのプロダクツでした。
木材等いっぱいでてきました。これもこれだとよくわかりませんね。
ドライバーやスパナを駆使して20分後に、こうなりました。
さあ、これは真剣に困りました!
元々サッカーに毛ほども興味のないちょむ、来訪者がこれに目をやる度何と説明すればよいのやら!
しかもこのかさばり具合といったら、何と形容したらよいのかうまく言葉がでてきません。
元々高校時代から、ヴィレヴァンの福袋は何度も買って一喜一憂してきたんですが、ここまで悪意のあるブツに巡り合ったのは過去例がありません。
せっかく少し掃除して人が居住するのに無理のない空間になってきたというのに、こいつの登場でまた奈落の底に突き落とされた気分です。マジで400円くらい払うから誰か持ってってくれませんかねこれ。興味ある方ご一報ください。
さあ2010年。みんなでよい年にしましょう!(号泣)
De La FANTASIA - 乙女ナイト(by中納良恵)
De La FANTASIA "Feature of FANTASIA - Voice of Females"@LIQUID ROOM ebisu
デラファンタジア。自分の中で塞ぎ込んでいた名古屋の血が拒否反応を示しそうなタイトルのこのイベント。
告知時から興味はあったんだけど、全部を網羅するには若干疲れ気味だったので、「女性をフューチャーしたイベントって行ったことなかったなあ」ということで、この1つをチョイスして行って参りました。
よかった面もあり、残念だった面もあり。
今回登場された乙女のみなさんたち
Laura Gibson with Ethan Rose
まずは初来日のローラさんふろむUSA。
初っ端から個人的にどストライクな音でした。
声は内向きなファイストって感じでしょうか。音はギターとイーサン・ローズさんのエレクトロな音が中心、途中でローラさん自らループで自分の声を重ねていく場面も。
ただでさえ好きな音ばかりなのに、ループに弱い自分としてはさらに声重ねられたりしたらどうしていいかわかりません。
よかったです。ひさしぶりに終演後会場でCD即買いしちまいましたよ。
原田郁子
こちらも言わずもがな。
今回、超飛び入り(ホントかよって感じでしたが)のおおはた雄一のギター、初めて聴きましたがすばらしかったです。
って気がついたら原田郁子の生歌を聴いたのは今年の夏から数えてもう4回目。
追っかけみたいでちょっときもいですね自分。いやもちろん大好きなのでいいんですけども。
Hanne Hukkelberg
こちらも初来日組。ノルウェーの方のようです。
最初のローラ嬢と比べるとロック色強め。PJハーヴェイあたりを思わせます。
すごいうまいんだけど、なんか曲が複雑すぎな印象で、ちょっとハラハラしながら演奏を聴くかんじになりました。
ただし、
気になったところが2点ほど。
まず、お客の数が比較的寂しいものでした。他の日はどうだったのかわからないけれど、この日はリキッドで7割くらいの人の入りだったかな。歌舞伎町時代から考えてもあれだけスペースに余裕のあるリキッドは初めてでした。
せっかくものすごいクオリティの人たちがこんな小さい会場で一挙にみえるというのに、もったいないのなんの。
今回のイベントは3日に渡って4イベントというちょっとかわった形態で行われていたみたいですが、なんだろう、2ステージ×2日でスタジオコーストあたりでやったほうがよかったんじゃないかと思ってしまいました。
幸か不幸か、最近はみんないろんなイベントに行っていて、ある種の「選択の自由」みたいなものを当然のように持っていて、その時の気分のままにステージを選んだり、ただふらーっと見に行ってボーッとしながら聴き入ったり、そんな感じの人が多いのでは。
今回のように様々なジャンルの人がいつつもコンセプトでステージの色分けが最初からしっかりできていると、1つ2つ、ていうのがなかなかチョイスしづらい気がしたとです。
全部のチケットを買ってっていうのもなんか敷居が高いし。
あと、ライヴハウスでピアノ/アコギ弾き語りは無理がある!
単独ライヴで数曲入るのならまだしも、4組中2組はアコースティックonly、1組もピアノが半分。
かなり静かな雰囲気でライヴが進んでいったのだけど、人が出入りする音やドリンクの氷の音なんかがひっきりなしに聞こえてきて、あきらかに雑音でした。
野外フェスなら音の数はさらに増えるけど、あれだけ密室では少しの音も響き渡ります。少なくとも原田郁子は実際かなりやりにくそうでした。
今回、アーティストは本当にすばらしい人たちが集まっていたけど、ややコンセプトが先行して諸々課題を残したイベントだったんじゃないかなと思います。いや、4つのうち1つしか行ってないんだから確かなことは言えませんけど。
続くのであれば来年に期待。
あとイベント名、名古屋臭以外にも、最初聞いたときサッカーのイベントかと思ってスルーしそうだったよ。
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